«3周期目 休薬6日目»

落ち着いたかなー。

何だったんでしょうね、と自分でも言いたくなる。
まさかこんな風に急に来るとは思わなかったなあ。
もうあんな思いはしなくて良いんだって思っていたから、
調子が悪くなった事もすごくショックで、
さらにまた落ち込んで行ってしまった。

以前に比べたら、それでもまだ軽い。
軽いけど、楽じゃなかった。
引きずり込まれるのは僅かな時間。
だけど、その僅かな時間に全てを奪われてしまう。
本当に全てを。
生きる気力も立ち向かう力も、大切に思う気持ちも、
何もかも、一瞬で奪い去ってしまう。

夫に離婚届を突きつけるところだった。
何でそんな事をしようと思ったのか･･･。
別に離婚したいわけでもなんでもないのに。

とにかく、苦しみを終わらせたかった。
ただ、それだけ。
一緒にいて巻き込むことが辛くて仕方がなかった。
だから、離れようと思った。
夫も息子も、私の身勝手で傷付いていく。
それに耐えられなかった。
私さえ居なくなれば、夫も息子も平穏な生活に戻れる。
私さえ居なければ。

苦しくて仕方がなくて、
命を絶てば解放されるのかとも思った。
死んだあと楽になれる保証はどこにもないのに。
とにかく、今ある苦しみをどうにか終わらせたかった。

苦しくて仕方がないから、
自分でも何をしているのか良く分からない。
寝室にこもって、壁を枕で殴り続けた。
何度か手も当たったんだけど、その時は痛みは感じない。
波が去ってから、思い出したように痛み出す。
壁に当たったところは赤黒くなっていた。

息子を追い出してこもっていたから、
おかしくなった姿は見られていない。
だけど、壁を殴る音に驚いて息子は泣いていた。
泣きじゃくっていた。
私は何をしているんだろうってまた辛くなって、
どんどん抑えられなくなって。

どうしてなんだろう。
こんな事、少しも望んでいないのに、
どうしてこうなってしまうんだろう。
普通に暮らしたいだけなんだ。
それだけなんだ。
もうあんな思いをするのは嫌なんだ。

私はまだ苦しみ足りないって言うの？
もっともっと苦しまなきゃいけないの？
私が何をしたって言うの？
生まれて、生きていることが罪だから、
こうして罰を与え続けるの？
そんな事まで考えてしまう。

冷静でいられない、
自分が自分じゃなくなる、
あれは･･･誰なんだろう･･････。


怖い。
またあんな風になるのかと思うと、怖くてたまらない。
そうならないように、ホルモン剤を飲んでいるのに、
どうしてそうなってしまうの？
薬を飲んでも、何も変わらないの？

お願いだから、終わらせて。
もうイヤなんだ、本当に。
あんなもの、少しも望んでないんだ。
欲しくないんだよ。
要らないんだよ。

どうして無くなってくれないの。